読書・鑑賞記録~2023.03
ことはです
月初最初の更新は、前月の読書・鑑賞記録を感想を交えながらまとめていきます
先月、2023.03月は
読了 3冊
鑑賞作品 3作品
最近ちょっぴり健康を損ねていたのでやむを得ないとはいえ
全盛期を思うとまだまだ、といったところでしょうか
これから積読を消化するためにも少しずつ増やしていきたいものです
先月読了した本はすべて物語
今回は初めて多崎礼先生の作品を手に取ってみました
書店でPOPが出ていて気になって購入、わりとすぐに読み始めました
ネタバレをしないように感想を軽く書いてみますと
人名などでカタカナが多く最初入り込むまでに時間がかかりましたが
すごく丁寧に世界観が作り込んであって、海外のおとぎ話を読んでいる時のような感覚さえしました
ひとことで言うと「一気読みしたい! さっき読んだのにもう一度頭から読み直したい!」
そんな作品でした
この作品については後日ネタバレ注意な感想を書くかもしれません、それくらい気に入りました
》読書
次の電車が来るまえに / 越谷 オサム / 新潮文庫
煌夜祭 / 多崎 礼 / 中公文庫
珈琲店タレーランの事件簿8 / 岡崎 琢磨 / 宝島社文庫
先月は配信サービスで観た1作品(ポンポさん)以外は久々の映画館でした
『映画大好きポンポさん』は映画づくりをテーマとする作品
話が複雑になりすぎずテンポが良く、絵も色が鮮明で綺麗だったり、表情がわかりやすくキャラクターの感情が伝わりやすいなどわかりやすい・伝わりやすい工夫や仕組みがなされている
一方で、悩んでもがいているシーンでは共感性もあり登場人物たちを応援したくなる作品で、子どもはもちろんアニメを見慣れていない人でも楽しめるエンタメだと感じました
何よりも90分という映画作品のなかでは短い部類の作品であることもサクッと観れちゃうポイントなのでしょう(作中でポンポさんが90分以上の映画に対しよく思ってないと語るので、それを反映してのこととは思いますが)
一方、『BLUE GIANT』は原作からずっと”音づくり”が気になっていた作品
「映像化したら聴かなくては!!」という強い使命感のようなものがありました
鑑賞した感想としましては、原作が魅力的すぎる作品ということもあり、約2時間の映画作品として再編集された物語として、また映像化作品としては賛否が分かれる作品だと感じています
私としては、最低限必要なストーリーの筋は取りこぼさないでもらえていたし、”音”は自分の中では想像していたところからそんなに離れていたように感じられなかったのでこれはこれでうまく再編集したほうではないかと感じており、正直なところ、「あくまで”音”で勝負し、そこにコストを最大限割いた結果」の作品なのだと受け止めています
ただ、原作そのものもどこか主人公・大(だい)のドキュメンタリーを意識しているように感じられる作りだと感じていたのですが、映像化してその感覚がより強くなりました
その分だけ、彼の東京以前の話も知ってもらいたいし、音を知りたい、という感じは否めません
ただ、予告で聴いていたサックスが既にバリバリ感のある音だったのでとても期待していたのですが、劇中の演奏はまさに思い描いていた「大のサックス!!」
迷いのないまっすぐな音、逞しく力強い太い音、同じ曲だけど毎回”同じ”じゃない
中には優等生なプレイヤーだとなかなかしないこともされているようにも感じられ、中の人・馬場智章さんは苦労?苦心?されたんじゃないかなと想像します
ピアノは重要なシーンも多く、ジャズピアニストの上原ひろみさんに参加していただけたからこその表現もあるのではないか感じています
作中でピアノの雪祈が作曲するオリジナル曲も「なるほど、こんな曲だったのか!」と思わず身悶えしちゃいました
ドラムは、「初心者がだんだん成長していく」というのを演奏で表現しなくてはならないという点がどのようになるのかとてもとても気になっていたので、明らかにミスが感じられる演奏が徐々に上達していくことが耳で確認できる、というのは物語の臨場感といったようなものを感じました
雪祈の新シナリオにあたる「ピアノマン」という小説が出ているので、それも近いうちに読みたいなーなんて思いながら、原作シリーズはまだ続いているため、続編制作決定の知らせが出ることを希います
感想を読んでみて映画はちょっと勇気出ないけど原作は読んでみたい!て思っていただけた方はぜひ小学館から出ているBLUE GIANTの1巻からお読みください
(続編シリーズとして EXPLORE と SUPREME が出てますのでお間違いなく!)
》映画
映画大好きポンポさん
妖怪の孫