おすすめ紹介③ アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」
ことはです
最近日差しもだんだん強くなってきて熱中症注意!な日もありますが
皆さまいかがお過ごしでしょうか
私はせっかくのお天気なので衣替えを少しずつ進めてみています
(梅雨に入ったら寒さが戻ってくる、なんてことがありませんように!)
さて、そんな暑さを感じる第7回目の今夜は、北国に思いを馳せてみようかと思います
今回ご紹介するおすすめ作品
『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』 中川 裕 集英社新書
この作品は大人気コミックス『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修を担当された中川 裕先生によって『ゴールデンカムイ』の重要なエッセンスであるアイヌ文化を作中での表現なども踏まえて初心者にもわかりやすく紹介・解説なされているというものです
私が人生で一番最初に”アイヌ”という存在を知ったはおそらく小学生の頃
学校での行われた同和教育だったと思います
その授業はざっくりまとめると
「少数派である民族が迫害を受けることが過去にはたくさんあり、それは今も続いているところもある。けど、みんなはそんなことをせず認め合えるようになりましょう」
という内容だったように思います
その授業の中で、「少数派である民族」の一つとして紹介されたのです
しかし、授業ではアイヌという民族がどのような存在なのか、どんな文化をもっているのかという説明は十分でなく、結局よくわからないままでした
その後、『シャーマンキング』という作品にホロホロという男の子がコロポックルを連れて登場するのを見て、なるほどこれも”アイヌ”なのかと知りました
しかし、それもファンタジーの中で描かれるアイヌであり、またアイヌの文化を掘り下げて知ることができる機会というものではありませんでした
(『シャーマンキング』作中の本筋から外れてしまいますからね!)
そして、この令和の世になって『ゴールデンカムイ』との出会いにより
子どものころからなんとなくしか知らなかったアイヌをより知る機会となりました
作中では民族衣装はもちろん、登場人物たちの名前もアイヌ語も、そして何よりヒロイン・アシㇼパたちが話す自然と対峙する姿勢の美しさを感じました
『ゴールデンカムイ』で知ったアイヌ文化での自然との付き合い方は
現代のマチに住む私には足りない部分だと感じていたところ、
さらに今回紹介する新書『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』を
読みことにより新しい発見との出会いや考えを改めた部分もありました
(とくに第一章 カムイとアイヌの終盤ではいろんなもので溢れている便利な現代、必要なものは必要な分だけ使うなど大切に使わなくちゃな、ととても反省しました)
最初から最後まで読み終わって感じたことを大きくまとめると下記の3点です
1 『ゴールデンカムイ』はとても慎重に丁寧に監督されアイヌ文化を取り入れているということ
2 アイヌ文化に詳しくなれて『ゴールデンカムイ』をより楽しめるということ
3 アイヌ文化は私たちの生活にどこかでつながっている、類似点があるということ
ネタバレしないようにまとめると、こんな感じです
アニメも佳境を迎え、クライマックスまで緊張感MAXで心臓が忙しいですが
きっと制作陣の皆様がありったけの力を注いで完成まで奔走されているのだろう
と思うと次のTV放送が今まで以上に楽しみで待ち遠しくなりますね!
次の放送までに余力がある方、そしてこれから『ゴールデンカムイ』の世界に入ってみようかなと考えている方は、ぜひこちらの本もご一読いただけるとより一層世界観をお楽しみいただけると思いますのでおすすめしたいです
今夜はこのくらいで
では、また来週火曜日にお会いしましょう