Prima Stella

こころが動いたことばを集めたり 大好きな本や音楽、香りについて 気ままに記事を書きます。

読書習慣のきっかけ 〜ことはの場合

ことはです

第2回目となる今回は、前回私の読書経歴を振り返ってみたので、その流れを汲んで読書習慣のきっかけとなった出来事や作品などを思い出してみようかと思います

きっかけは大きく3つあるように感じています

1 ライトノベル・ノベルスとの出会い

 この出会いのおかげで読書の「練習」がたくさんできたように感じています
 教科書に掲載されている「名作」たちのように文体が堅かったり、内容が複雑だったりするものもないわけではないのですが、何よりも自分が興味関心を持ちやすいポイントが多い点で、「本を手に取る」という習慣がついたように思います
 興味関心を持ちやすいポイントの例としては、ライトノベルであれば「この表紙の絵、かわいいな」とか「この絵師さん知ってる」とかいう外見からというパターンも挙げられるでしょう
 そして、ライトノベル・ノベルスはシリーズが長いというポイントは継続しやすい効果があるように感じます

 そして、ここからは過去の話もコミコミで話すの暑苦しくなるので大変心苦しいのですが…
 ライトノベル・ノベルスを侮るなかれ!
 今でこそ文芸コーナーでたくさんのヒット作が並べられている有川ひろ先生や桜庭一樹先生などの有名作家たちはラノベレーベル出身者でした
 私が学生の頃はデビュー後数年といった感じの上記両先生の作品をラノベレーベルでの出版で読んでいました
 これがなぜライトノベルレーベルだからと学校図書館では入れると先生たちの心証が悪くなるのかわかりませんでした
 エンタメ要素が強すぎたのでしょうか
 それだと東野圭吾先生とか他のメディア化しやすい作家先生たちはどうして難色を示されなかったのでしょうか
 当時、反対している先生たちの中にはその作品を読んでもないのに出版社やレーベルという偏見でその作品を計られたような意見が聞こえてしまい、とても憤ったことを今でも忘れられません
 本を読まない子どもたちに憂うのに、読もうと前進している人がいる横で(知りもしないのに)頭ごなしに内容に口出しする大人が身近にいたら、そりゃ「読書しよう!」とはならないでしょうよ、と
 確かにレーベルによって作品の傾向や“色“みたいなものは存在しているとは思います
 しかし、そんなに反対するのであれば、図書館司書や司書教諭などで図書館委員を教員側で組織しているわけなので、そこはきちんと査読の上、生徒・学生の要望と予算とを見比べながらバランスを見て選書していただけたらな、と思います
 使われない資料を置いて死蔵にしてしまうよりも、手に取ってもらえる生きた蔵書を増やせれば、学校図書館も使われていくのではないかと思っています(現在の学校図書館はどんな感じなんでしょうか

2 「読書の自由」との出会い

 高校生の時に学校司書さんに教えてもらった「読書の自由」
 朧気ながらに覚えている内容としては
 ・頭から読んでも、途中から読んでも、どこから読んでも良い
 ・毎日読んでも、気が向いたら読むのでも良い
 ・読む内容はどんなものでも良い(物語でも画集や辞書でも)
 …といったような内容だったような気がします(本当はもう少し続くような気もしますが当時の資料が見つからず)
 この出会いで読書の“ハードル“が下がりました
 生真面目だった私は、昔は「一度読み始めた本は最後まで読まなくてはならないし、途中で投げ出すことは悪いこと」だと思っていました
 そのせいで、読んでいる途中で飽きたり面白くないと思っても渋々読み、ページをめくるのも面倒になったり挙句苦痛になっていたりして、仕舞にはその本を開くのが嫌になってしまい本を手に取らなくなってしまいました
 しかし、学校司書さんに「もっと自由に読書を楽しんでいい」と教えてもらってからはすごく気持ちが楽になって、興味関心があるものを手あたり次第読むようになりました
 その結果が、高校時代の3年間300冊以上読破にもつながったのではないかと感じています
 「本を読む」という技術さえ身体に馴染んでしまえば、あとはその時々の興味関心があるものを読むことができるようになるわけで、読書が習慣として身につくまでは漫画でも絵本でもレシピ本でも入口はどこでもよいのではないでしょうか
 この「読書の自由」は読書が嫌いな人・苦手な人はもちろん好きだけど付き合い方に困っている人など様々な人にもっと伝わっていけばいいのになと思っています

3 読書を楽しむ友人たちとの出会い

 学校や職場などではなかなか見つけにくいかもしれませんが、共通の趣味を持つ仲間がいることはその習慣の継続を促してくれると感じています
 幸いなことに、私は学生時代に読書を好み話し相手になってくれる友人たちや先輩たちに巡り合うことができ、自分が抱いた感想だけでなく、さまざまな視点からの感想や意見、妄想?などを聴くことができ、それはとてもとても有意義で心躍る時間を過ごすことができました
 最近では、ビブリオバトルがかなり定着し、様々な学校や公共の図書館でも開催されるようになり、比較的近い状況を体験できるようになってきているように感じています
 互いに知り合いでなくても、同じ本を読んでどんな感想を持ったか、どこが他人に勧めたいと思ったのかなど話を聞いてみるとこれが結構面白いのです(御覧になったことのないかたは是非、一度観戦してみてくださいね
 また、読書系SNS(ブクログ読書メーター)や読書ブログでの他者の感想を読むことも刺激的ですし、次に読む本を探す際の参考にもなり、助かっています
 読書は内省的な活動で、ひとりで楽しむものだと思われていることが多いですが、その本を読んでいるのは「自分ひとりじゃない、読んでいる人が他にもいて、こんな感想もあるのか」ということがわかると、とても頼もしく感じられ、次の本も読んでみたくなってしまえる日もあるのです

いかがでしたでしょうか
読書続かないな、面倒だな、面白くない・・・なんて思っていた方がもしこの記事を読んでいましたら
ぜひどれか一つでも試してみてもらえたら嬉しいです

それでは、本日のところはここで
また次の火曜日にお会いしましょう